【神話と歴史を考える】 6/14 島根県出雲市→島根県出雲市【Day64】

歴史博物館で見たこの子は、出雲大社にいる子たちと兄弟かしら。

有名な因幡の白兎。

ちなみに「鰐」とありますが「鰐」ではなく「鮫」だという説もあるそうです。

 

これ各国に似たような話があるそうで、マレーシアのどこかでみた石碑には

鰐バージョンのお話が描かれてました。

 

場所によって川にいる何かは違いそうですもんね。

所変われば、でいい気も致します。

 


6月14日の立ち寄りポイント

  1. 道の駅 大社ご縁広場 
  2. ゆめタウン出雲
  3. 島根県立古代出雲歴史博物館

 


1. 道の駅 大社ご縁広場

本日の車中泊は「道の駅 大社ご縁広場」にて。

出雲大社までは徒歩15分ぐらい、ゲートウェイ的にも使えそうな道の駅です。

本日も快適快眠、ありがとうございました。

 

物産館は営業時間前で入れませんでしたが、その他にも駅内には出雲らしい施設が色々ありました。

 

屋号もおめでたい出雲そばのお店に

 

泉質はナトリウム・塩化物泉。しっかり温泉の足湯も気持ちよさそう!

 

こちらは出雲ご縁道。

人生に大切な文字が、全部で32書かれておりまして

 

突き当りにはありがたいお札の自動販売機。

先の漢字から、好きな一時を選んでどうぞ。

一番人気は「幸」だそうです。なっとく。

 

願い事を書いたら「ご縁の樹」に掛けていきましょう。

掛けられたお札は定期的に神社に奉納されるそうです。

 

木の根元ではウサギならぬ黒猫が爪とぎ。

黒猫は幸運の使者で、購入したお札にはもれなく「猫札」もついてくるそうですよ。

 

今気づいたよ、買えばよかったー!

 


2. ゆめタウン出雲

 

本日午前中はお買い物。

その前に久々訪れてみましたのコメダのモーニング。

コールスローもつけて野菜不足解消!

 

ちなみに広島が本社の「ゆめタウン」ですが、アルファベットで書くと

「YOUME TOWN」だそうです。

DREAMの方ではなく、あなたと私、なんですね。

 

ここで何を購入したのかさっぱり覚えていないのですが

ぐるぐるしていたらお昼になってしまったようす。。。

 

イートインスペースでのランチタイムはお惣菜セットとおにぎりです。

 


3. 島根県立古代出雲歴史博物館

 

大社にお参りか、それとも別の施設を訪れてみるか、前日まで迷っていたのですが、

お天気もイマイチな本日は、ゆっくり室内展示を楽しむことに。

大きくて立派な施設は入館料一般620円。

 

お道具や出土品などはもちろん、神話の世界と現代を結ぶ展示のアレコレもとっても興味深いです。

 

ロビーには「宇豆柱」。

古代の大社の設計図と言われる資料があるのですが(金輪御造営差図)

それと照らし合わせても見つかった場所、構造などが類似しているそうです。

 

こちらは古代の出雲大社の復元案色々。

天にも届く大きなお社、実際はどんな感じだったんでしょうね。

 

神話の中だけのお話で、見つかった設計図も「案」に過ぎないと思ってたら

実際に遺跡から柱出てきちゃったりして、

解釈や脚色が多々あっても「神話」は全くの「フィクション」ではない事がじりじりと突きつけられる浪漫。

 

出雲風土記のセクションでは、風土記の世界の解説を中心に。

風土記、とはその時代、地方の歴史や風俗、言い伝えなど様々な事を記した物ですね。

 

その中でも有名な「国引き神話」。

島根半島の国土がどうやってできたのか、という言い伝え。

割いたり引き寄せたり縫い合わせたり、ダイナミックです。

 

風土記に記述のある、ムラの暮らしを再現した模型もたくさんありました。

 

こちらは古墳時代のお琴の復元品だそうですが。。。

この時代にほぼ現在にもつながる楽器の原形ってすでに確立していたんですね。

元は中国から渡ってきたにしろ、むしろ現在より文化的な暮らしをしていたんじゃないかってたまに思います。

 

そして弥生、古墳時代の青銅を始めとする出土品の数々。

この数、圧巻です。

 

青銅は主に祭祀用に使われたのだとか。

青銅器の多くは一度に、一か所に大量に埋められていた事も謎の一つ。

それまで重要な役割を担っていただろうに、段々数が減っていくならともかく

意図的にいきなり、となると。。。

 

大きく時代の価値観が変化する、またはトップが入れ替わるような事件があった

のかもしれません。(想像です)

 

独特のフォルムがかわいいはにわ。

 

島根の人々の生活と交流ゾーンでは、種の進化、大陸の成り立ちの超古代から、

近年の文化まで、年表と資料、展示品で駆け足で教えてくれます。

 

花押の入った石見銀。

 

製鉄のアレコレに

 

旧北松江駅の復元。

 

出雲神話回廊では有名な神話をシアターで見る事ができます。

 

神楽に使う面や神話の場面を描いた絵なども、一緒に飾られていました。

 

展示室の外は開放的なロビー。

全面ガラスの大きな窓から、視界に飛び込んでくる豊かな緑が気持ちいい!

 

中二階にはショップ、その上がカフェになっています。

無知で何ひとつうまく説明できませんが、楽しいひと時でした。

 

歴史や言い伝えがつながっていく不思議。

ただ想像をめぐらすもまたたのし。

 


 

ショップで見かけた気になる本。

どの武勇伝もそうであるように、勝利の歴史は争いの歴史。

天皇の正当性を明らかにする為の日本神話は、トップが各地の有力者を下していく伝説なんですよね。

出雲の国譲りはその中でも大きな国を破って配下に置いた、有名なエピソードの一つなんだと思います。

 

かつては「武勇伝」として日本人を鼓舞してきた日本神話。

戦後その役割が明らかに変わった現在、なんとなくぼやっとしてる「フィクションではない部分」を、本を読む事がスッキリさせてくれそうな気がするのです。

そして隠れの方々がカトリックに戻らなかったように、

「何かに書いてあるから」「誰かが言ってるから」ではなく、

コミュニティが信じる道徳や価値観、年月や慣習が「宗教」につながる柔軟性。

 

改めて「神道」について思いを巡らせてみたいなあと思うのです。