【異文化の玄関口】 6/7 長崎県南島原市→長崎県佐世保市【Day57】

体は食べた物からできている。

 

外食しかない旅行中において、揚げ物、砂糖、炭水化物の誘惑を避ける事は、

更に節約を目指すとなれば、とんでもないハードタスクです。

ちゃんぽんとかカステラとかシュガーロードとかほんとやめて長崎。

 


6月7日の立ち寄りポイント

  1. 道の駅 長崎街道鈴田峠
  2. 道の駅 夕陽が丘そとめ
  3. 道の駅 さいかい
  4. させぼ五番街

 


1. 道の駅 長崎街道鈴田峠

 

本日の車中泊は「道の駅 長崎街道鈴田峠」でございます。

大村湾より少し内陸、こじんまりとした手作り感あふれる道の駅。

別名シュガーロードとも呼ばれる長崎街道は、長崎から小倉までを繋いだ、江戸時代の幹線道路。

鎖国時代には砂糖に代表される輸入品や、それに関連した産業がいち早く発展した重要なルートだったそうです。

 

併せて大村地区にはキリシタン関係の史跡がたくさん残っている事でも有名です。

 

写真ピンボケですいません。。。

というか、長崎空港って大村湾の中なんですね。知らなかった!

例によって営業時間前ですが、施設には産直、情報館、レストラン、軽食コーナーやパン屋さんもあります。

 

在りし日に思いを馳せていただくぜんざいは甘さひとしお、かもしれません。

 


2. 道の駅 夕陽が丘そとめ

お次の立ち寄りポイントは「道の駅 夕陽が丘そとめ」。

その名の通り、高台から角力灘を見下ろす絶好のロケーションです。

 

駅には産直、売店、スナックスタンド、レストランなどの定番施設。

 

中華街でおなじみのマファールや、名産の「ゆうこう」という柑橘やその加工品、

ド・ロ様そうめんなど長崎ならではの品が並んでいます。

ド・ロ・様、は宣教師さんの名前だそうです。

この方が作り方を教えたそうめんだから、ド・ロ様そうめん。

腰が命、だそうです。

 

 

ソテツとあじさいの美しい展望エリアから、階段を下って通り向かいには
遠藤周作文学館がございます。

中には氏の遺品や蔵書、生原稿などが展示されているそうです。

入館料は360円。

 

この地は代表作「沈黙」の舞台。というか島原の乱ですね。

異教弾圧。。。

 

それにしても八百万のこの国でもそれが許されない時代というのは、

徳川がどうこうというより「異文化襲来」に対しての危機感ですよね。

プラス一揆はアゲインスト地方の悪政。

 

キリスト教徒を「犠牲者」として美しく捉えるのも、フィクションとしてはアリですが、

実情はもっと違う側面があったんじゃないかな。。。

 


3. 道の駅 さいかい

島を北上、海から少し離れて内陸、丘の上にのぼったあたり。

道の駅さいかいに到着です。

みかんドームの名の通り、名産は「みかん」。

西海市は長崎でも有数のみかんの産地だそうです。

生絞りジュースの販売時期は10月から3月との事。

 

ドームの下は明るい雰囲気の売店

 

木のぬくもり溢れる施設内には情報館や

 

明るい軽食スペースも。

 

広々芝生のガーデンテラスも、開放的でいいかんじ!

のどかな雰囲気にしばしのんびり。

 

 


4. させぼ五番街

新西海橋を渡り、佐世保市にやってきました。

そろそろランチにしたいと思います。

 

九州、長崎、佐世保ならではのショップやレストランの他、おなじみの全国ブランドも揃います。

色々見て回りたいのはやまやまですが先を急ぎますゆえ、ぐっと我慢。

 

安定の和定食は「大戸屋」さんにて。

名前忘れてしまいました、お豆腐と野菜の。。。何か。。。

ひじきのご飯に変更して、おかかごはんセットはマスト!

 

駆け足で立ち去る港町佐世保。またちゃんと来よう。。。

 

 


 

長崎に入って、いわゆる禁教時代のアレコレを目にする事が多くなってきました。

隠れキリシタン」は、自分の時代でも学校で習った耳なじみのある言葉ですが、

はて、「潜伏キリシタン」とは。。。

 

潜伏キリシタン→禁教時代も隠れて信仰を続けていた人たち

隠れキリシタン→禁教が解かれた後も、カトリックに戻らず独自の宗教をつらぬいた人たち

 

うん。。。???

 

え、隠れの人たちはもともと何教だったの?

迫害されてもされても貫き通した「信仰」って。。。

 

宗教って難しいなあ。。。

 

隠れの方々を見ればわかるように、「対象」が何かという問題ではきっとないんですよね。

「ある一つの(可変である)フィクションを信じる、コミュニティのアイデンティティ」といいますか。

その価値観の中で生きる事、を外部から「否定」「抑圧」される事が

生きる事その物より辛くなってしまった時に「殉教」という答が出てくるのかなと。

 

宗教、というよりやっぱり人間の業が深い、という話なのかもしれない。。。

 

機会があったら「沈黙」も読んでみたいと思います。