【いおわくうみの今】 6/3 鹿児島県阿久根市→熊本県水俣市【Day53】

新しい物は、良きも悪しきも海の向こうから、を日々感じる海沿いの旅ですが、

本日は向かいの工場からなんか出た、の現場に行ってまいりました。

 

というか、そうそう「水俣」って九州ですね。(そこからか

 


6月3日の立ち寄りポイント

  1. 道の駅 阿久根
  2. 道の駅 黒之瀬戸だんだん市場
  3. 道の駅 長島 ポテトハウス望陽
  4. 道の駅 みなまた
  5. たけんこ
  6. 水俣市立水俣病資料館

 


 

1. 道の駅 阿久根

 

本日の車中泊は「道の駅 阿久根」より。

 

国道3号線沿い、西には東シナ海を臨む絶好のロケーション。

 

道沿いに横長、長屋のようにお店や施設が並んでいます。

 

お手洗い前にはおめでたいラッピング自販機発見。

 

夕日もとってもきれいに見えるそうですよ!

 


2. 道の駅 黒之瀬戸だんだん市場

お次の立ち寄りスポットは「道の駅 黒之瀬戸だんだん市場」です。

 

あれっ?いつの間にか橋渡った。。。?

そうそう、この辺りから長崎にかけて、また島がたくさんエリアに入ってくるんですね。

 

駅としての規模はあまり大きくはないですが。。。

広い売店には地元産直、特産、ローカルスイーツやお惣菜、お弁当、海鮮など

様々な物が並んでいました。

 

ロールケーキをうすいお餅でくるんだ「あかまき」なる商品がありました。

あかまきがみゆずまきがみふつまきがみ。。。

 

一個購入。

おやつが楽しみ!

 


3. 道の駅 長島 ポテトハウス望陽

長島の西側へやってきました。「道の駅長島 ポテトハウス望陽」です。

 

本日も晴天なり。

 

館内には売店、レストランなど。

レストランメニューはお魚中心。

どれもおいしそうー。。。!

 

駅敷地内にはいくつかの手作りモニュメントが置いてありました。

 

阿久根同様西向きの眺めが絶景。

対岸は天草下島の南端かなー

 

 


4. 道の駅 みなまた

お次の立ち寄りスポットは「道の駅 みなまた」です。

 

駅施設は「エコパーク水俣」というレジャーエリアの一画。

インフォメーション、レストラン、カフェ、売店に木のおもちゃ屋さん、

レンタサイクルなどが揃ってます。

 

まだ新しく、木目を基調とした施設内はスッキリ明るく、どちらもおしゃれ。

 

施設前のローズガーデンを、すでに初夏の日差しの中散策。

この暑さですので、さすがにちょっと疲れた印象は否めずですが

 

最盛期は見ごたえあった事でしょうー!

 

さて、そろそろお昼にしようかな。。。

 


5. たけんこ

駅施設内のレストランにてランチタイムです。

 

お天気もよいので、テラス席にてのんびり。

 

メインを1品チョイスして、その他おかずやデザート、ドリンクはビュッフェスタイルでいただきます。

上記1200円税込とありますが、その後お値段改訂があったようです。

現在公式によると1280円。

 

煮物、サラダ、天ぷら、炒め物、和洋取り混ぜお野菜中心もたっぷり。

 

メインのチョイスは長崎ちゃんぽんです。

 

食後のコーヒーと、デザートはぜんざいにプリン。

本日も欲望全開。

勿論写真以外にお代わりめっちゃ行ってる。

 

メインが麺類なので、思ったよりは食べられないのですが、

とはいえビュッフェで1280円ってコスパすごくいいと思います。。。!

しかもこの雰囲気でまったり。

スバラシイ。。。!

 

 


6. 水俣市水俣病資料館

 

みなまた、と聞くともれなく「公害病」を想像してしまう昭和世代。

四日市喘息、水俣病(熊本・新潟)、イタイイタイ病は高度成長期の闇の側面でございました。

 

エコパークには資料館も併設されています。

資料館は環境センターと中でつながっておりまして

うっかり環境センター側から入場。

いずれも無料、問題ナシ。

 

環境センターでは主に、水俣湾の汚染、水質改善と処理、

その方法論や経緯、世界の水質汚染の現状など、まま「環境」について展示、解説されています。

上記は水俣の自然を、鳥の目線で見る事ができる、その名も「バーズビュー・スペース」。

美しい映像にほっこり。

 

館内は新しく、どこもとてもキレイ。

 

そしてこちらは資料館。

資料館では「あの時何が起きていたか」を中心に、時代を追って解説が展示されています。

 

水俣湾はかつて「魚湧く海(いおわくうみ)」と呼ばれる程豊かな漁場だったそうです。

獲っても獲ってもウハウハだったそうな。。。

 

水俣病という病名が、公害病として知られるようになったのは昭和に入ってからですが、

実は大正時代からその原因である水質汚染は、工場から排出される汚水による物だという事が言われていたそうです。

 

そんな昔からわかっていた事なのに、なぜどうして、

がここからの展示の本題で。。。

合理的に迅速に、経済成長を推し進めたい国・企業が「なぜその道を選んだか」

及び被害者となった地元住民の苦しみと怒りの声、が展示の中心となっていきます。

 

写真は撮っていませんが、パネルには水俣病と診断された人にどんな症状が起きたのか、病気と共に生きた人がどのように闘ったのか、

亡くなった方の手記や写真を中心に、また補償についても解説が展示されていました。

 

被害者さん側の声は書籍にもまとめられているので、そちらも機会があれば読んでみようと思います。

 

苦海浄土 わが水俣病 /石牟礼道子

ほんと、今はこんなにきれいなのに。。。

 

って、実は海の汚染は完全に浄化された訳じゃないんですって。

埋め立てたって。。。えええそういう意味。。。?

 


あとがき

 

エコパーク、実は埋立地の上に造られてます。

汚染は完全に浄化された訳ではなく、一部ひどい汚染土壌とか、汚染された魚とかは、そのままコンクリ詰にして海底に埋められているんだそうな。。。

 

これ、核廃棄物とかも一緒やん。。。

 

そして完全に安全かと問われれば、状況によってはまた拡散してしまうかも、

今の技術なら可能なので浄化処理した方がいいんじゃない論もあるそうなんですが

なんでやらないって、

 

予算がねー。。。って。

なってるんでしょうね、きっと。。。

その昔、隠蔽しても処理ルート変えても、それによって更に被害を招いても、

稼働させ続けざるをえなかった工場側の理由と

技術が進歩しても手をつけられない今の現状と照らしあわせて

 

私たちは果たして過去の教訓を生かせているんだろうかと。

こんな感じで「未来にしっかり語り継いでいこう!」と言われても

正直どうやって、と不安になってしまう。。。

 

パーク内には被害者さんの慰霊碑もあります。

二度と同じような事が起きないようにと。

今は方法論としての答が明確に出せなくても

考え続けていく事こそが大事だと信じて、手を合わせたいと思います。